げっ!ミサイルだぁ!!


日本は、平和国家で、冷戦終結後は、 軍事費の削減が世論だった。なのに、 わずかミサイル1発の実験だけで、 こうも変わるものか。

折りしも、防衛庁背任疑惑の真っ最中に、 また、沖縄米軍基地問題がくすぶってるこの時に、 北朝鮮は、日本へ向けて、予告なしに ロケットを発射した。 これほどのグットタイミングがあるだろうか。 それだけで、にわかに防衛問題が活発になった。

人工衛星の打ち上げだろうが、 ミサイルの実験だろうが、日本国民にとっては、 大差無い。世界で一番怪しげな国、北朝鮮が、 日本を飛び越えるロケットを持ってることが、 はっきりしたのである。

日本も中距離弾道弾でも持っていれば、 大騒ぎしないだろうけど、そんなことは、 中国、韓国が許さないし、なんと言っても、 日本国憲法がそれを許さない。

考えてみれば、沖縄基地問題も含めて、 日米安保条約が揺らぎ始め、 しかも、インド、パキスタンの核実験に 猛反対をしてる時である。 多分、世界が日本の世論に注目してるのではないだろうか。

ここで、「日米安保条約の強化」だとか 「中距離弾道弾の整備」だとか「対ミサイル防衛の強化」 などと早まっては、いけない。

それこそ、敵の思うつぼである。 敵と言っても、北朝鮮の事ではない。 人類の中に宿ってる軍国主義の事である。 確かに最終的にものをいうのは、軍事力かも しれない。しかし、それを極力使わないと 決めた世界唯一の国が我々、日本国なのだ。

「日米安保条約の強化」などと言えば、 「やはり、日本は、アメリカの核の傘に隠れてる。」 と思われるし、「中距離弾道弾の整備」などといえば、 「やはり、日本も目には目を、我々は、正しかった。」 などとインド、パキスタンに笑われてしまうあろう。 「対ミサイル防衛の強化」などと言えば、 「毎度有り!!」とアメリカに言われてしまうでしょう。

大体、旧ソ連が日本に中距離弾道弾を打ち込むという シナリオは、以前から考えられてたことで、それが 北朝鮮に変わっただけである。防衛庁や在日米軍が 想定してないわけがないでしょう。

はっきり言って、わざと騒いでねえか?って気がする。

実際、在日米軍の風当たりがきつい上に 防衛庁の背任疑惑が出てるこの時期に立場を回復するには、 絶好のネタである。

もともと、ミサイルの追尾、迎撃に対してかなりの 装備を自衛隊は、持ってると考えた方が良いだろう。 F15戦闘機や地対空ミサイルは、飾りじゃない。 ただ、湾岸戦争のイスラエルの例をみてもわかるように、 ミサイルに対する迎撃は、完璧と行かないのが、 事実である。

とは言え、もしも、日本に北朝鮮から、中距離弾道弾が 打ち込まれたとしても、もともと、身からでた錆である。 南北分断の悲劇の遠因は、我々日本国民の負の遺産である。 日本による朝鮮併合が無ければ、朝鮮半島の南北分断は、 こうも長引かなかったと思う。

また、今の経済大国日本があるのも、朝鮮戦争の 時の軍事特需があったからである。 そう考えれば、ミサイルの一発や二発打ち込まれても 文句も言えないでしょう。実際、大東亜戦争の時の 恨みをチャラにしてくれるなら、二発くらいまでなら、 許してもいいんじゃない?

まあ、それは冗談半分としても、だからといって 軍事的防衛に走るのは、危険だろう。 それは、この極東地域をさらに緊張させるだけなのだ。

今、ちょっと昔なら戦争が起きても当然なぐらいの 世界的不況である。しかも、ここの所の大雨で、 中国、朝鮮半島、日本とも食料不足が発生するでしょう。 日本は、ともかく中国、朝鮮半島では、すざましい数の 餓死者が出るでしょう。そうすると、景気付けに 戦争でもという風潮が出ても不思議ではない。

そんな時に軍事的防衛に走るのは、飛んで火にいる 夏の虫、緊張を高めるだけである。

日本は、図らずも平和国家の道を選んだのだから、 軍事的防衛に走るのは、ナンセンスな話である。 そんな金があるなら、中国、韓国、ロシアともっと 融和して、それら周辺諸国に投資すべきである。

北方4島なんか、放棄しちまえばいい。 どうせ、歯舞、色丹は、黙ってても帰ってくるし、 平和友好条約を結んだ上で、国後、択捉に投資すれば、 事実上、日本のものになるだろう。 樺太だって、円で顔をひっぱたきゃ、喜んで日本の 方を向く。モスクワなんかより、日本の方が近くて、 豊かなんだから。

極東を円で支配して、それこそ大東亜経済圏を 円基本で成立させてしまえばいい。 日本と仲良くすることがいかに得なことと 思わせることが、重要である。

竹島や魚釣島だって、放棄しちまってもいいんじゃない。 それこそ、大東亜戦争のお詫びとおもえば、安いもんでしょう。

って、やっぱ過激??