「ラストメッセージ(閉幕の辞)」


私は1999年8月17日に「悪徳警察官撲滅委員会」を開設して、
11月末まで約3ヶ月間、警察を告発するHPを運営してきました。
私が告発HPを作成した理由は、自分が味わった不条理な体験を
出来るだけ多くの人達に知ってもらい、その不当を訴えて、
その体験を社会に還元したかったということにありました。
何も悪いことをしていないのに、警察から理不尽な仕打ちを受けた人は、
決して私一人だけにとどまるものであるはずはありません。
これまでもたくさんいたことでしょうし、現在もいるかもしれません。
しかし、私はこんな体験をする人を一人でも出したくないと思いました。
それがHPを始めたきっかけであり、目的でした。
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私はHP上では、かなり強硬な意見を展開していました。
目的は当該警察官のクビであると気勢を上げていました。
しかし、それが事実上不可能であることは認識していました。
世論を喚起して、当局の綱紀粛正を図る。
こうした状況創出が、私のHPの企図していたことでした。
具体的な結果目的など、実際にはないわけですから、
その進展はどこまでも曖昧であり続けるほかはありませんでした。
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私のHPは、当局内にも大きな反響を呼び起こしました。
当該警察官もかなりつらい状況を経験したと思われます。
HP開設から3ヶ月経って、もういいだろうという気持ちになったのです。
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私は11月中旬初めて当局者との対談に及びました。
私が本HPを閉幕するに至ったのは当局の圧力のためでは?
と思う人もいるかもいるかも知れませんが、全くの見当違いです。
むしろ逆と言っていいでしょう。
もし「逮捕してやるぞ」などと恫喝されたら、私はむしろ奮い立って、
攻撃のボルテージをさらに上げていたことは間違いありません。
少なくとも私はそういうパーソナリティの持ち主です。
逆にそうでなかったから、肩の力が抜けてしまったというのが
より真実に近いといえるのではないかと感じています。
当局との対談の様子は、私自身も驚くほど紳士的なもので、
お互いの本音を胸襟を開いて話し合うことが出来ました。
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何よりも、正直言って私もいいかげん疲れてしまいました。
告発HPの運営は、予想以上に実生活を疲弊させていくものです。
私が問題にした「事件」もすでに5年も昔の出来事です。
5年前の出来事をいつまでも引きずれるほど、私は執念深くありません。
告発HPの運営という行為は、私の人生の明らかにネガティヴ面でした。
しかし、私はもう自分の本当の人生に完全に立ち戻って、
人生の肯定面をより発展させていくことに専念したいと思うようになりました。
いいかげん5年前の「事件」は過去のこととして割り切りたいのです。
2000年も近づき、街もクリスマスに華やいでいる最近、
つとにそういう考えが強くなってくるのを抑えることは出来ませんでした。
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以上のような次第で、私は12月1日をもって、truthpersonを引退します。
私は現実の私に100%戻るつもりです。
どうか私を安らかに現実に戻していただきたいとお願いしたく思います。
これまで応援者してくださったみなさん。
たくさんの励まし、本当にありがとうございました。


1999年12月1日

「悪徳警察官撲滅委員会」主宰者 truthperson