かえるさんレイクサイド (extra)
かえるさんがいつものように大通りを歩いていると、
向かいの小路から、けろけろ、けろけろ、と、大合唱が聴こえた。
かえるさんは、「こんなこんなところにも田圃があるんだな。」
と、かえるさんは思いながら、足は小路へと向かっていた。
かえるさんがとぼとぼと、小路を歩いていくと、
益々、けろけろ、けろけろと、大合唱がおおきくなる。
小路は行き止まりになった。
そこは家具屋だった。
かえるさんが「最近は家具屋でも田圃を売ってるのカァ。」
と、合点が行かず、悩んでいると、不意に後ろから肩をたたかれた。
「君もやりに来たのかい、さぁ、早くはいってはいって。」
すると、中では、けろけろでいっぱいだった。
しかし、田圃はない。
皆、四角いモノを囲んでいた。
さっきの大合唱も、その四角いモノが奏でているようだった。
それはカルムだった。
|